4月15日原発民衆法廷は盛況でした 
 原発被災者・避難者支援・放射能健診100万人署名 

2012.04.15.原発民衆法廷 013.jpg スタッフの判田です。

 原発民衆法廷の中川さんから報告が届いています。以下貼り付け。

 大阪法廷は、会場満杯の全体290名を超える参加者で成功しました。IWJの
ネット中継、朝日新聞、北海道新聞の取材も行われました。東京法廷と同じく、
5時間30分の長時間にわたる法廷にもかかわらず、皆さん最後まで聴き入って
いました。

 総括陳述をした代理人の井戸謙一弁護士(志賀原発差し止め判決を書いた元金
沢地裁裁判長)は、「脱原発をは進められなければ、福島の方たちに申し訳な
い。再稼働を進める政治を止めるのは司法で、司法を動かすのは市民。日本を変
えるかどうかの正念場。」と述べました。
 松下さん、断食中に法廷のために訴えた中嶌哲演さん(ビデオ)、伊方の現状
を立地や地域破壊から訴えた近藤誠さん、福島の現実と避難の苦難を訴えた萩原
さん。そのどれもが、傍聴者のみならず判事、代理人、アミカスの心をとらえま
した。本法廷は、証言によりストレステストの嘘と若狭の地震に耐えられない原
発の姿を明らかにしました。それだけでなく、意見陳述により、原発は、地震に
よる過酷事故の招来だけでなく、「大都市消費地に対する国内植民地たる立地地
域」(中嶌哲演さん)に汚染や骨肉の争い、原発マネーによる分断と民主主義破
壊など多岐にわたる問題があることを端的に示しました。(これは、次回の大坂
法廷(6/17)で一定の憲法判断とともに、検証され決定として判断をくだされま
す。)

 今回の法廷では、判事団から、「関西電力、四国電力に再稼働及び調整運転の
禁止、国に対して再稼働決定の撤回と再稼働させないこと」など8項目にわたる
決定を下しました。(民衆法廷決定2号)

 まさに再稼働を許すか否かの局面での再稼働禁止を求める民衆法廷は、再稼働
させない確信をより一層深め、闘いの強化を呼びかけ、その世論を広げる法廷と
して大きく成功したと思います。

 代理人の一員として参加され、総括陳述をされた井戸謙一さんは、「すごく刺
激になったし、大変勉強になった。」と感想を述べられていました。また、陳述
された美浜町の松下照幸さんは、法廷の記録が欲しいと言っておられました。証
言をされた越前の山崎隆敏さんは、明日も福井市で抗議行動がある、がんばりま
しょうと言って帰られました。
 四国の近藤さんからは、3/12に愛媛商工会議所が「伊方の再稼働反対 廃炉」
を表明し、四国電力が腰を抜かした、さらに伊方町地域の匿名投票では6割が原
発反対であった、というニュースも披露されました。また、山崎隆敏さんからは
おおい町で、原発交付金を使用した事業に「地域振興にならない」として4人の
町議が反対した、こんなことははじめてということも報告されました。確実に立
地地域でも地殻変動が起きている証です。

 札幌から参加された谷百合子さんは、交流会で「この法廷に参加して、民衆法
廷のイメージが沸いた。札幌では、泊の廃炉を求める裁判はすでに行われている
ので、憲法問題を問いたい。12月8日に開催したい。」と具体的に発言されま
した。

 民衆法廷は、単なる「法廷劇」ではありません。現実の運動と連携し具体的に
運動への確信を深め後押しして行くものです。ぜひ、次回の5/20郡山法廷、6/17
大阪法廷、7/15広島法廷を連続して成功させ、原発廃炉のおおきなうねりを作り
出しましょう。

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