橋下市長の解雇自由は許さない！処分を撤回させよう

　８月28日橋下大阪市長は入れ墨調査を拒否した６名の市職員に対して「戒告」
の処分を下した。入れ墨調査自身が思想信の自由を犯す憲法違反の調査であり、
今回の処分は許されない。７月の職員基本条例制定で「同内容の処分を３回受け
たものは懲戒解雇にすることができる。」という条例が制定されている。橋下は
命令に従わない職員をあぶりだし「首切り自由」の専制支配を実行しようとして
いる。反撃に立ち上がろう。

　戒告処分者の８月２1日の大阪弁護士会での訴え。
大阪弁護士会は入れ墨調査は憲法違反であり、いれずみ調査を拒否したからと
いって処分することは憲法法律違反であると声明を出している。
◆森　厚子さん
　思想調査もおかしいと思って拒否していた。今回は人体図が描かれたものをも
らったが、嫌悪感を覚えた。入れ墨も見えないところ、見えるところも書けと
か、プライバシーもあったものでない。あざなどがある人などはこんなあからさ
まに聞かれるのはいやだと思う。アイメイクやおしゃれなタトゥーなどをしてい
るだけで、本人の能力とは何の関係もないのに、仕事の部署替えとか仕事を奪わ
れたり、個人の表現の一環のタトウーをしているだけで、仕事にふさわしくない
なんてことはおかしい。
どんな命令でも仕事に関することだから聞けというのは理解できない。上司に呼
び出されて、「不良職員になるぞ」と倫理規則なども見せられて言われた。警告
書にも全く納得がいかない。仕事には全く関係のないことだから、目にとまると
ころにいれずみがあるなら隠せばよいことでこの調査は何の意味もない。
意味のないことで、時間外にも呼び出されて、時間を取られるのはおかしい。人
権侵害だと思うので救済を求めている。
入れ墨を消しなさいといっているが、消しゴムで消すように簡単にはいかない。
消すときに皮膚の移植をしたり、傷をつけることになるのにそういうことについ
て深く考えていない。体の部位を問い合わせるのは、セクハラにあたる。スポー
ツ選手などは入れ墨をしている人がいるが、あの人たちは職員にはなれない不適
格者ということですか。

◆津々木さん
　入れ墨アンケートを拒否したら、区長室に呼び出された。上司から、「退職金
に響く。再雇用にも影響があるかも」と言われた。こんなアンケートには誰もよ
い思いはしていないと上司はいうが、結局、強制的にやらせようとしている。
人権問題である。しかたなく書いた人も傷つけられている。

●連日の抗議行動が続けられています。
入れ墨処分撤回・８月31日行動の報告をします。
８月31日は、全交の金曜日１日行動の日でした。
９・11反原発総行動のビラやがれき焼却反対ビラとともに、なかまユニオンの入
れ墨調査拒否者の処分撤回ビラを１０００枚まきました。

市役所前ビラまきの後、いつものようにビラを人事室に届けて、担当者とやりと
りしました。 やりとりを通じて分かったことは以下です。
・全交・市民連絡会の８月10日の要請書への回答については、決済に回っている。
・矢野さんに入れ墨がないことは知っていると直属課長が言っているという報告
は人事室に上がっている。
・入れ墨がないと報告された調査拒否者についても「入れ墨がある者に準じた人
事配置上の措置を行う」という方針は変えない。
・人事異動については検討中である。

　橋下市長は、自分に絶対服従を表明しない職員に対しては、正規の処分以外
に、「入れ墨がある者に準じた人事配置上の措置を行う」と不利益な扱いをする
ぞと表明して、脅しているのです。 こんな無茶苦茶なやり方が通るわけがあり
ません。
　新聞記事によると、橋下市長は処分について、「（事前に）警告して、リーガ
ルチェック（法的審査）もしている」と述べています。 「入れ墨がないとわ
かっている者も入れ墨があるとして配転する」という橋下市長の方針もリーガル
チェックを受けているのか、追及しましょう。 　被処分者から８月22日の職員
分限懲戒部会の内容などについての個人情報公開請求も開始されています。

●９月からは火曜日、金曜日に大阪市役所前で抗議行動が行われます。