2015.12.11反原発関西ワンディアクション 報告

● 12 月 11 日（金）反原発関西ワンディアクション　
＜情勢と位置づけ＞
高浜町長が 12 月３日「再稼働同意」を表明した。関電が仮処分判決に対し、異議申し立てを行い、高裁での判断が来年 1 月にもだされようとしている。
　愛媛県の伊方原発では、伊方町、県知事が再稼働に同意。伊方町近隣の八幡浜市では、市民の声を無視した市長に対し、原発再稼働の是非を問う住民投票実現のための署名行動が取り組まれ、約３万人の 八幡浜市有権者の約 3 分の 1 にあたる 11,175 筆が集まった。 大城市長の選挙における得票は 11000 票、その数を超えたこの署名数は、
「市長だけが勝手に決めるものじゃない」八幡浜市民の関心の高さを示す筆数となった。
8 日、高浜原発から 30 キロ圏内にある京都府宮津市長、京丹後市長が再稼働に反対の表明を行った。
そのような情勢の中、 11 日のワンディアクションでは「１ミリシーベルト以上の被ばくをさせずに避難させることができるのか！」「最大の防災は原発の再稼働に反対し・廃炉にすることである」「自治体は住民の命と生活を守る責務がある」ことを強く追及。
街頭では西川福井県知事に「原発の再稼働を認めないでください」などの署名を集め、世論を喚起する。
関西電力本店には「再稼働はするな、原発経営から撤退せよ」の内容の要請文を手渡し、高浜原発再稼働反対の抗議行動を行う。

＜スケジュール＞
・ 7:30 ～ 9:00 天六駅前情宣（天六駅周辺の関電関連会社に対して情宣行動）
・ 10:00 ～ 12:00 大阪市役所前行動　 → 雨につき、京橋に変更 「西川知事は同意をするな！署名」 [ 放射能健診署名 ][ 住宅補償打ち切り反対署名 ] （沖縄、戦争法廃止署名）
・ 14:00 ～ 14:50 大阪府咲洲庁舎、 22F エネルギー政策課
・ 16:00 ～ 16:30 関西広域連合大阪国際会議場 11F
・ 17:00 ～ 20:30 関西電力前抗議行動 / 17:20 時関電へ申し入れ ～全交星空交流会
　
＜全交・星空交流会内容＞
・ワンデイアクション１日行動報告、高浜原発再稼働をめぐる動き、 12/5 もんじゅを廃炉へ！高浜原発３号機４号機の再稼働阻止！全国集会報告、 11/14 ～ 16 福島激励交流ツア - 、 11/23 伊方原発 30 キロ圏要請行動今後の取り組み　　など

◎ のべ６０人の参加、朝は激しい雨にふられたが、ビラの受け取りはよく、３００枚のビラはほぼなくなった。

◎ 大阪府→国の責任、関西広域連合として国に要請していると回答。
ZENKO は資料や福島の写真で解説し、現状を訴えた。
「その回答で本当によいのか。大阪府の責任ある部署としての答えを聞きたい。２０ミリという高い線量の地域に人々を帰還させようとしている国のやり方が責任をとっていると言えるのか、あなた方の子どもをその土地に住まわせることができますか」
大阪府→「国が広域連合に説明にきたことは今までない、そのような結果を引き出せたことは成果。我々も日々安全を守るために努力している」「３０キロとされているのはおかしいと思う。大阪は福井から近い。子どもをその地域に行かせることはできない」「原発が事故を起こしたら、被ばくしないで逃げるのは無理」と認めた。
ZENKO→「３０キロの区切りはおかしいというなら、その範囲を広げるように、その策定をするまでは原発は動かすなと国に要望してください」「公務員はすべての国民の生活を守ること、不平等の是正に動かない行政でいいのか。人間が救える人権の問題として自治体の責務として原発を止めてほしい」「事態は切迫している、異議審の判決が覆れば、政府・関電はすぐさま再稼働しようとする。自治体を無視している。断固反対と表明してほしい」

◎ 関西広域連合は原発に関してはあまり知識のない担当者に毎回レクチャーしているが、今回、２０ミリでの帰還政策にはさすがに疑問を感じていた。人権問題であるなどの話しを聞かせ、避難者の声を聞く機会をぜひ作るよう要望した。

◎関電への要請文は、広報室は受け取らないと一点ばり、守衛が総務に掛け合ってくれて渡せた。本当に不誠実な会社だ。

◎星空交流会には約２０人が集まった。ある方が、あかんでん通信、今日のビラを労働組合の広報に載せたい、福島の写真での写真展なども検討するとのことを申し出てくださった。

◎全体を通して、今、高浜再稼働の問題に関して、市民の関心は高いと感じた。
自治体は相変わらず、まず国の責任という言葉を前面にだす。
しかし、各担当個人は疑問を感じている。それを声にだしてほしい。
福島の現状をみれば、再稼働などありえない。
自治体が住民の命を守る責務を全うするためにも、再稼働反対の表明を！