9/29被災者支援法の集い 報告 
 原発被災者・避難者支援・放射能健診100万人署名 

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│ ★ZENKOは、この取り組みに賛同・協力しています★
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 9月29日谷岡議員を迎えて原発被災者支援法の具体的実施を求める集いがもたれ
ました。
(佐藤さんからの報告文章を載せます。報告文の下段は小山さんのブログ記事です。)

2012年9月29日京都谷岡議員を迎えての集会.jpg2012年9月29日谷岡議員.jpg

9月29日(土)の『原発被災者支援法にもとづく具体的施策の実施を求める集
い』は大成功だったと思います。

保育を担当され、集会の内容を聞けなかったスタッフの方もいました。また、運
動会や都合で参加できなかった方も多数でした。一刻も早く内容をお伝えしたい
と思ってましたら、『避難・移住・帰還の権利ネットワーク』の小山さんがブロ
グに報告をアップされてました。ぜひ、ごらんください。

→ http://no-nukes-hokusetsu.blog.so-net.ne.jp/archive/20120930

私は司会をしていて、十分メモをとれませんでしたが、これは大事と思ったこと
を書きます。

【谷岡議員が支援法をつくろうと決意された理由】

・真剣に子供たちをまもろうと考え、谷岡議員が行動されたことに感銘。
 今も大学の学長をしながら、学生といっしょに避難者支援をされている議員です。
 事故が起きて学校が汚染された時、放射線管理区域をはるかに越える20ミリ
シーベルトが基準にされたことに痛烈な怒りと、あの時子供たちを逃がすことが
できなかったという痛苦の思いにかられて、支援法を絶対つくろうと決意された
そうです。

・旧ソ連のチェルノブイリ法に学んだこと
 谷岡議員は、世界各地の役に立つ情報を探し、英文5000ページを読破され
たそうです。
 その中で出会ったのが『チェルノブイリ法』。国民の声、人権に立った法律が
あの当時の旧ソ連にあった。 ちなみに、ベラルーシは福島原発事故後、放射能
の専門家を日本大使に任命して、協力を申し出てくれたそうです。
ベラルーシには、優れた測定機械、放射線防護の蓄積(例えば保養の効果など)
があると。(知らなかった)
 そして、チェルノブイリ法の優れたところを取り入れようと努力されたそうです。

【支援法の内容について谷岡議員が語られた内容】

・支援法は理念法と言われるが、6月14日の参議院復興特別委員会の議事録を
見てほしい。そこに意図がちゃんと書いてある。
 議員立法の場合、提案者の意図は法律の文章と同じくらい重いと語られました。

・情報を得る権利、自己決定できる権利、移住先の支援、雇用、住宅、医療と介
護、モニタリングと安全な食べ物。帰還した人への支援など、重要なことを盛り
込むことができたと強調されました。

・予算をとるため、各省庁の官僚を呼び出して、勉強会を開いているとのこと。

・医療カルテ、データを破棄させない。
 高速料金の無償化 = 子どもの保養、家族の面会にも重要。
 避難者、被災者の声を集め、実態を把握することがまず必要。
 官僚は自治体のトップの話だけ聞いて済ますから。(納得)

・支援者への『支援』が必要
 保養キャンプを学生がバイト代でつくっている学生がいるが、限界がある。支
援者が倒れそうになっている。
 原発が好きな企業は、社員のための保養所をたくさん持っている。
 それを保養のために開放せよと求めてもいいのではないか。
 保養のためのバス代は国が出すべき。

・支援法という種の中に豊作の素がある。
 みなさんが育てて、実らせてほしいと最後に訴えられました。

【私たちがしなければならないこと】

・谷岡議員の話は誠実さが伝わり、支援法にかける熱意が感じられ、非常に共感
を覚えました。
 しかし、私たちがめざすものと少し違う点を感じたこともいくつかありまし
た。 谷岡議員は、『支援対象地域』は、5mSv以下が最低線。数年かけて段
階的に1mSvに下げることを目指したいと語られました。
 しかし、これでは非常に狭い地域しか支援の対象にならず、避難者の声に応え
るものとしては不十分です。
 いろんな考えをもつ議員を説得し、妥協せざるを得なかったのだと思います
が。 ここは、私たちの運動で、押し上げていかないといけないと感じました。

・本当に、支援法に花を咲かせ、実をつけさせるのは私たちの仕事です。

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【避難者の方たちの発言】(小山さんのブログより転記)
集いには多くの避難者の方が参加されていました。

・被災地に残る大人にも、保養の権利を与えてほしい。
被災地に残る家族に安全な食品を送るために、宅配便を多用する人も多い。
その送料の補助を国や企業に求めたい。

・住宅の無慮入居期間があと2年。
これでは先の生活の見通しが立たない。
福島県が落ち着くまで、無償の住宅を提供してほしい。

・母子避難です。私が病気になっても子どもを看ないといけない。
働きたいが、職探しにも子どもを預ける事から。
今は3時間の一時保育に預けているが、働き出したら・・・・・・。

・大人の保養がほしい。
福島県から来たが、祖父母は「〇〇市は安全だから帰ってこい。
孫を見たい」という。
保養があったら、祖父母も利用して関西に来られる。 
 
・雇用の斡旋。
また被災者が生きる気力を持てるな支援。
漁師だった夫は、今補償金をもらっているが、ただもらっているだけ。
生きがい(仕事)が必要。
福島に戻ろうか、と言う人も、避難先に生きがいがないから。

・福島にいて鬱病になりそうだったので、子どものため、仕事も辞めて京都に来た。
避難者の交流会でつながりもできたが、温度差も。
 子どもが思春期で心の部分が解決されていない。
いじめ、保健室にいたり・・・・・・。 
 住宅の無償提供、母子避難者への経済的な補助も。

【避難・移住・帰還の権利ネットワークの発言】(小山さんのブログ転記)

 小山は、21日の復興庁の請願の報告と、「近畿に復興庁職員を呼んで、避難
者公聴会をします」と呼びかけました。

 特に「支援対象地域」が5mSvとか1mSvに決まってしまうと、関東の避
難者の多くが放置される、「避難・移住・帰還の権利ネットワーク」の要求を訴
えました。

 「要求シート」も紹介し、会場で5枚集まりました。
京都の避難者ともつながりができて、ネットワークの足場が広がったと思います。
        
以上です。
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